2007年02月26日

中央教育審議会での「教育改革関連3法案」審議

 昨日25日、文科省に設置された「中央教育審議会」で、教育基本法改定を受けて今国会で提出される予定の「教育改革関連3法案」についての審議が行われたようです。「学校教育法」「教員免許関連法」「地方教育行政法」について議論されたわけですが、@教員免許の10年ごとの更新制については合意がなされたようですが、A教育委員会にたいする国の「是正指示権」B「教育長人事の(国による)承認制」C私立学校への教育委員会による監督については議論が紛糾しているようです。いずれにしても教育への国家介入が強められる方向にあるのは確かなようです。
免許法改正案など合意 中教審教委改革結論先送り (西日本新聞 2/26)
中教審、教育2法の骨子案を了承 教委改革持ち越し (産経新聞2/26)
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信教の自由と政教分離に関する日本カトリック司教団声明

日本カトリック司教団から、待たれていた「信教の自由と政教分離に関するメッセージ」が発表されました。社会司教委員会や常任委員会名ではこれまでにも同種の声明が出されていましたが、このたびの声明は、「日本カトリック司教団」が一致団結して合同で発表したものとして大きな意味があります。とくに…「政教分離というと、『信仰生活と政治的活動の分離』、つまり、信仰者や宗教団体が政治的な事柄にかかわってはならないことだと誤解されることがあります。しかし、政教分離の原則は国家と宗教団体の関わりを規定するものであって、信仰者や宗教団体が自らの信念に基づいて政治に対して発言したり行動したりすることをさまたげるものではありません。むしろ、カトリック教会はキリストの愛に基づいて、国内と国際間に正義と愛がいっそう広く実行されるよう寄与すること、人間の基本的権利や救いのために必要であれば、政治に関する事がらにおいても倫理的判断を下すこと を、その果たすべき大切な務めとして自覚しています」とはっきり述べていることは注目すべきだと思います。
信教の自由と政教分離に関する日本カトリック司教団声明

あわせて、このメッセージの後押しともなった、今年「列福」(聖人の前段階として、公式の「福者」と宣言されること)される「ペトロ岐部と187殉教者」についてのページもご覧ください。この列福も、たんにヒロイックな事跡をたたえるというよりも、日本における「信教の自由・政教分離」問題の原点としてとらえることが重要であると言われています。
ペトロ岐部と187殉教者列福に向けて
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2007年02月25日

第二東京弁護士会主催憲法シンポジウム(2)憲法9条が変わったら?

前回に続いて、たいへん興味深いパネルディスカッションが、動画と要約記事で提供されています。パネラーの人選がまず卓抜ですし、それぞれの方が期待に答えてご自分の立場から深い話をなさっています。東京都の教育行政を見ていても、権力をもつ側は、それを実行できることを実感するので、自分のやりたいことは必ずいつしか実現してくるものだと思います。自民党は、「戦前の戦争国家なになるようなことは絶対にない」と言っていますが、うのみにするわけにはいきません。
第二東京弁護士会主催憲法シンポジウム(2)憲法9条が変わったら?(JANJAN 2/24)
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2007年02月24日

働く母親が杉並区長選に立候補を表明、「つくる会」歴史教科書の採択批判(JANJAN 2/22)

扶養社の「新しい歴史教科書」は、採択率はごく低くて、その点では不成功でしたが、大きな話題となったので、イデオロギー宣伝としては効果大だったといえるでしょう。都立の中高一貫校で使われるかもしれないらしいですが、「エリート」選別教育と、意図的に自らの歴史の弱みを直視しようとしない虚勢が結びつくことには驚きます。進歩的な住民が多いという印象の杉並区で、この教科書を使わせるような区長が選ばれていたことにも驚きますが、なんとか東京の学校でくりひろげられている精神的暴力がこれ以上ひどくならないようにと願います。 
働く母親が杉並区長選に立候補を表明、「つくる会」歴史教科書の採択批判 (JANJAN 2/22)
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2007年02月23日

格差議論で見落としてはいけないもの

長年都立高校の教員(校長も)をされていた方が、管理化の突出するこのごろの東京都の教職員同士のありさまを次の言葉で慨嘆しておられました――「議論なくして活力なし、納得なくして意欲なし、信頼なくして指導なし、尊敬なくして管理なし」…。結局、人間は機械ではないし、教育はロボットを生産することではないということなのでしょう。ヒトにやる気を起こさせる核とそれをささえるクッションがこの国の社会からなくなりつつある(崩している)ところで、絵空事を語ったり、競争をあおったり、しばりでしめつけても、その結果の成否は、すでに見えているのではないか。この方向で良いのでしょうか?ほんとうに…。格差議論で見落としてはいけないもの (JANJAN 2/23) 格差社会を裏づける就学援助の急増(北海道新聞 2/22)
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本ブログ「設立思い立ち」のさしかえ

イエズス会社会司牧センターから発行されているニュースレターに、このブログのことなど書かせていただいたので、その記事で「設立思い立ち」をさしかえました。後半で、カトリックとして何故こういう問題にかかわるのかということにもすこし触れてみました。続きを読む
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2007年02月21日

「にくいしくつう」のさびしい子ども(おとな)たち

孤独を感じる(I feel lonely)」と答えた日本の15歳の割合は、平均値7.4%に対して29.8%、「疎外されている(I feel awkward and out of place)」と感じる割合は、平均値9.8%に対し、18.1%。断然世界一孤独な日本の子供たち…。わかりますねぇ…。わたしたちの実感ではないですか、「うつくしいくに」(下から読むと「にくいしくつう」)の… 
もはや「教育大国」ではない日本。寂しい中学生(上)  
もはや「教育大国」ではない日本。寂しい中学生(下)(PJニュース 2/19/21)

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「美しい9条」のリアリティ?

動画で、姜尚中先生と各政党代表が「憲法9条のリアリティー」について語るのなら、本ブログにははずせないな、と思って飛びつきましたが、同じJAJAN記事一覧に並んでいた「『美しい国』より『くいっぱぐれのない国』」をまずのぞいてみたら、こちらの「リアリティー」に圧倒されて、これがわたしたちの国、忙しすぎる(…何のために?)国の実態であるな…と、すっかり共感してしまいました。そうすると、姜先生や各政党の言うことは、安倍氏の「美しい国」のごとく、「美しい第9条」という現実離れした自画自賛なのだろうか?記事を読んで、動画を見てみましょう。
「美しい国」より「くいっぱぐれない国」を (JANJAN 2/21)
「憲法第9条のリアリティーを問う・第二東京弁護士会シンポジウム」 (JANJAN 2/21)
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「冷たい国」ではないか…?

身近に住んでいる若い修道者が、大阪・釜が崎にホームレスの方々の手伝いに行って来て話していました。「ホームレスの方の中には若い人もいましたが、その人は、『今はちょっとなにか失敗すると、2週間で野宿まで直行することもある』と話しておりました」。セーフティー・ネットが効いていないから。死刑のことも、ドイツで「日本ではまだ死刑をやっている」と話したら、「えっ?」と、なんて野蛮なんだ、という顔をされたことがありました。ナチ時代への反省から死刑は禁止されているから。
民間の立場でホームレス実態調査―「虹の会」報告 (JanJan)
フランスで死刑廃止を憲法に、日本は死刑確定囚100人 (保坂展人のどこどこ日記)
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「君が代不起立」ひとりから始まる

あさって上映会があって、主人公の先生方からお話しをうかがうこともできるようです。奈良県の主婦の感想記事と予告編の動画もあわせてご紹介します。 

●2月23日(金)18.30 東京上映会
於:なかのゼロ小ホール

 ミニシンポ「ひとりから始まる」
    制作者 松原明・佐々木有美
    出演者 根津公子・河原井純子
参加費 1000円(前売800円)
主催 河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会 042-571-2921
協賛 ビデオプレス 03-3530.-8588(電話予約)

『君が代不起立』を見て (レイバーネット)

『君が代不起立』予告編(上から4番目)など(動画) (ビデオプレスTV)

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2007年02月20日

素人が弁護人なしで安倍氏を告訴

安倍晋三氏が事務局長であった「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」が中学校歴史教科書の「従軍慰安婦」という記述を削除しろと文部省に圧力をかけたなどの件についての訴訟を自力で行なっているグループの「杉並教科書裁判」第2回口頭弁論を取材した記事です。裁判というのはこういうふうに行われるのか、と臨場感たっぷりです。事件自体もさることながら、このひらのゆきこさんという記者は、教育基本法採決のときに、公聴人の方々が緊急メール署名運動をしたときの記者会見についても非常に詳細でわかりやす記事を書いておられたです。こういう方の地道な努力が、民主主義を支えるのだなと、ほんとうに尊敬します。
素人が安倍晋三を訴えた―「杉並教科書裁判」第2回口頭弁論 (JANJAN 2/20)

米下院に民主党のマイク・ホンダ議員によって提出された「従軍慰安婦」問題の反省を求める決議案には、安倍政権はもちろん不快感を示しています。「反省求める米決議案に麻生外相敵視」 (しんぶん赤旗2/20)

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小泉政治との決別(「とむ丸の夢」ブログより)

人を思考停止に陥れるワンフレーズ・ポリティックス、靖国参拝ショーのような、エモーションを押し通すパーフォーマンス…、あの引きつったきつね目ベートーベン頭の小泉氏は、タレントとしてはおもしろかったかもしれないけれど、内外に日本国を代表する指導者としては、何が大切で意味があるのかをじっくり考えさせることから国民を遠ざけてしまった人物として、はなはだ大きな罪を負っていると前から思っていました。その上、国民の実際生活にも、これほど害悪を残していたとは…「とむ丸の夢」ブログ:小泉政治との決別
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ほころび始めた安倍政権

参院選最優先の与党議員の思惑に押されて、重要だと自分が思っていた法案はみな先送り、格差や貧困に憤る庶民の生活実感を知らないから支持率はどんどん下降、残った教育再生や憲法改定へのアプローチもあまりに粗雑・拙速、安倍政権は内外からほころび始めているようです。マッチョなアーミテージとは対照的な辻元さん、細腕やけど、なにわのどしょっぽねで安倍をどんどん追い込んでや!
安倍「ままごと内閣」を牛耳る影の首相(1) (データマックス 2/19)
安倍総理、庶民の願いがわかっていますか?  (辻元WEB 2/18 )
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2007年02月19日

「思想信条の自由」濫用ではないか(JANJAN 2/19)

「国旗・国歌に対し、敬意を表す態度を拒否する教師」に対する、典型的な批判です。どう答えてやりましょうか? こういう批判をする人には、どこか意図的に現実の全体を見ようとしない、一部を無視して、そこから全体を決めつけようとする態度が根底にあるように思います。それに対して、現実という真理、その光といのちの自由の場に一歩でも近づきたいと願う歩みには、絶えず自分の立場を乗り越え、他者との交わりに心を開くという、視野・地平を広げるための苦しい努力が必要でしょう。国家の主観によって、「何も問わない、何も考えない」という態度がいつのまにか強制されてしまうなら、真理に向かうそういう人間の営みが殺されてしまう。だからこそ、先生たちは敢えて不起立を選ぶのでしょう…続きを読む
posted by みつのぶ at 17:48| 東京 ????| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

都知事選・早く統一候補を決めねば…

昨日の東京マラソン、コンディションがどうとか…、結局、都民の話題になっていて、石原氏はほくそ笑んでいるのでしょう。大衆小説家だから、人々の心の表層のうごきをとらえる勘にすぐれているのは、確かにそうなのですね。このまま「オリンピック」で選挙突入ですか。出たい人は「どうぞご自由に」ですが、「出したい人」の場合は、落合恵子さんが『週間金曜日』のコラムでおっしゃっているように、やっぱりその人の人生があるのだから、都知事選で勝つとか負けるとか、なったらなったで都政のきりもり気遣いなど、これまでの人生がめちゃくちゃにされてしまうわけで、推しにくいこともありますね。「そのまんま東京」の人、どこにいるの?続きを読む
posted by みつのぶ at 17:05| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

何か恐ろしげなニュースですね。

毎日新聞の報道です。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070218-00000038-mai-pol
 >中川氏は「閣僚、官僚のスタッフには首相に対して絶対的な忠誠、自己犠牲の精神が求められる。首相の当選回数や、かつて仲良しグループだったかどうかは関係ない」と強調した。
 このようなことを本当に中川幹事長は言ったのでしょうか。本当だとすると安倍内閣自体の内部からして、まっとうな自由を失ってきているようにも思います。
posted by ライムンド at 01:13| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月18日

改憲手続法案の成立阻止に向けた今後の行動予定

自由法曹団から速報として告知されているさまざまな集会の予定です。 
http://www.jlaf.jp/jlaf_file/070214yotei.pdf
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改憲迫る対日提言(しんぶん赤旗2/18)

思えば、小泉前首相が「改憲、改憲」と言いはじめたのも、このアーミテージ氏のレポートを受けてのことでした。アーミテージ氏は、海兵隊出身、ベトナムの勇士、ランボーのモデル(?)、趣味:アメ・フットと重量挙げ…と、いかにもハリウッド映画のアメリカン・ヒーロ−のような人ですが、産軍複合という強者の味方であり、ただ戦略的に自分らの野望に日本を引き込もうというのは、正義のヒーローらしからぬではないか。日本の改憲勢力の最後の本音は、この強いスーパーマンに自分を託して救ってもらいたいということなのでしょう。
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posted by みつのぶ at 21:04| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

言論の自由と平和憲法は、ペンの力で守れ!(PJニュース2/18)

日本ペンクラブ(井上ひさし会長)の07年初の例会で、教育基本法問題にも活発に発言しておられた辻井喬さんが、「老いと文学、老いの文学」との題で講演されたそうです。氏によれば、「寿命は伸びたが、成熟した年寄りが少なくなった…??」。たしかに憲法・教育基本法問題に必死になっている人々はご年配が多いですね。それは、若者が戦争の実際を知らないからしょうがないのか。「戦争を知る世代が発言しなくなれば、平和憲法が守れない。老いの問題は、戦争と憲法の問題に踏み込むことだ」と、氏はまだまだがんばってくださるようです。続きを読む
posted by みつのぶ at 19:14| 東京 ?J| Comment(1) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする