お休みいただいて長崎県五島列島を巡礼してきました。怒りとストレスのたまるキナくさい政治の話からしばし解放されて、美しい海と空と島の人々の純朴な信仰にふれてきて、おおいに癒されました。安陪氏が教育基本法を変えたり、憲法を変えようなんてことを言い出さなければ、この平和の慰めにひたっていられるのですが…。しかし、世界遺産登録のリストにも記載された五島の美しいカトリック教会も、もとをたどれば政治の産物です。長崎・出津(遠藤周作『沈黙』の舞台)から江戸時代の後期に、迫害と貧困から逃れるために、潜伏キリシタンが集団で移住したのが現在に続く五島のカトリックの始まりだからです。信仰の安息の地を五島に求めても、後から来たこのキリシタンたちに残されていたのは、辺鄙でやせた土地ばかりでした。今も、よくぞここに住み着いたものだと驚くような奥地にカトリックの集落が点々とあります。明治の初めには長崎・浦上と同様、五島でもキリシタンが捕らえられ責められました。特に、久賀(ひさか)島での迫害は過酷で、12畳の家に200人が8ヶ月も閉じ込められて、小さな子どもをはじめ43人が殺されるという「牢屋の窄」(ろうやのさこ)と呼ばれる殉教事件も起こりました。今も五島の教会は美しく深い信仰を輝かせていますが、若者たちは皆島からはなれて都会に移り住みます。残されるのはご老人ばかりです。島の、とくに教会の将来については、あまり明るい話は聞かれません。昨日、東京に帰ってきて、人の多さ、五島の人々のおおらかさと比べると、ぎすぎすした険しい表情の人々を見て思いました…。この人々にも、元々は美しいふるさとがあったのだろうに…。何故、日本はもっと地方を大切にしないのだろう…?人間らしい生活をふるさとで送れる、ほんとうの「美しい国」をどうしてつくろうとしないのだろう…?今の安陪氏をはじめとする政権の方向はまちがいなく、地方は切り捨て、ますます全ての力を大都会(特に東京、つまり勝ち組)に集中させるものですね。…しょうがない、また安陪とたたかわなくては…。
2007年03月21日
五島のキリスト教
お休みいただいて長崎県五島列島を巡礼してきました。怒りとストレスのたまるキナくさい政治の話からしばし解放されて、美しい海と空と島の人々の純朴な信仰にふれてきて、おおいに癒されました。安陪氏が教育基本法を変えたり、憲法を変えようなんてことを言い出さなければ、この平和の慰めにひたっていられるのですが…。しかし、世界遺産登録のリストにも記載された五島の美しいカトリック教会も、もとをたどれば政治の産物です。長崎・出津(遠藤周作『沈黙』の舞台)から江戸時代の後期に、迫害と貧困から逃れるために、潜伏キリシタンが集団で移住したのが現在に続く五島のカトリックの始まりだからです。信仰の安息の地を五島に求めても、後から来たこのキリシタンたちに残されていたのは、辺鄙でやせた土地ばかりでした。今も、よくぞここに住み着いたものだと驚くような奥地にカトリックの集落が点々とあります。明治の初めには長崎・浦上と同様、五島でもキリシタンが捕らえられ責められました。特に、久賀(ひさか)島での迫害は過酷で、12畳の家に200人が8ヶ月も閉じ込められて、小さな子どもをはじめ43人が殺されるという「牢屋の窄」(ろうやのさこ)と呼ばれる殉教事件も起こりました。今も五島の教会は美しく深い信仰を輝かせていますが、若者たちは皆島からはなれて都会に移り住みます。残されるのはご老人ばかりです。島の、とくに教会の将来については、あまり明るい話は聞かれません。昨日、東京に帰ってきて、人の多さ、五島の人々のおおらかさと比べると、ぎすぎすした険しい表情の人々を見て思いました…。この人々にも、元々は美しいふるさとがあったのだろうに…。何故、日本はもっと地方を大切にしないのだろう…?人間らしい生活をふるさとで送れる、ほんとうの「美しい国」をどうしてつくろうとしないのだろう…?今の安陪氏をはじめとする政権の方向はまちがいなく、地方は切り捨て、ますます全ての力を大都会(特に東京、つまり勝ち組)に集中させるものですね。…しょうがない、また安陪とたたかわなくては…。
「国民投票法案」これでは賛成できません!!
「国民投票法案」与党修正案が報道されていました。埼玉新聞3月19日
記事によると「投票方式は投票用紙に印刷された「賛成」「反対」のどちらかに「○」を付け、白票は有効投票に加えないと規定。無料提供するテレビなどのCM枠は原則として賛成、反対両派に同じ時間を提供するとした。テレビなどの有料スポットCMは投票期日の二週間前から禁止。公務員や教職員の地位利用による投票運動も禁止とし、懲戒は国家公務員法などに準ずるものとした。」とのことです。
気になるのは@改憲条文・項目ごとに投票を行うのか、一括投票するのか明らかでない点、
A教員や公務員が職務上の地位を利用して「国民投票運動」することが認められない点、
Bその代わりに政党によるテレビを通じての「投票運動」が認められている点、です。
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記事によると「投票方式は投票用紙に印刷された「賛成」「反対」のどちらかに「○」を付け、白票は有効投票に加えないと規定。無料提供するテレビなどのCM枠は原則として賛成、反対両派に同じ時間を提供するとした。テレビなどの有料スポットCMは投票期日の二週間前から禁止。公務員や教職員の地位利用による投票運動も禁止とし、懲戒は国家公務員法などに準ずるものとした。」とのことです。
気になるのは@改憲条文・項目ごとに投票を行うのか、一括投票するのか明らかでない点、
A教員や公務員が職務上の地位を利用して「国民投票運動」することが認められない点、
Bその代わりに政党によるテレビを通じての「投票運動」が認められている点、です。
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「国民投票法案」は4月中に衆院通過!?
北海道新聞3月21日によると「国民投票法案」地方公聴会の開催の後、政府与党は4月中に衆院通過させる目論見のようです。民主党の意見を一部取り入れた修正案の内容が気になります。
『公』の論理の必要な領域
今日の朝日新聞長官の1面に、「市場原理 広がる疑問」と題して、新自由主義政策によって推し進められた行き過ぎた市場原理の問題点が指摘されていました。アメリカでは、無保険者の医療費は、「市場原理」が働く結果、「保険会社への請求の4-5倍が相場」と割高になり、失業などで保険を継続できなくなったなど立場の弱い人たちや、保険対象外の医療費の負担を抱えるひとたちが、よけいに苦しむ結果となっている現状があるようです。また、イギリスでは、ブレア政権が「この10年で教育予算を倍増」したそうですが、「公教育に市場原理を導入した」サッチャー政権の路線は継承され、官民共同の46の実験校「アカデミー」では「1割出資の民間」に運営が任せられているようです。そこでも周辺校に比しての退学者の割合の高さが報じられたり、「入学差別や学校格差」の広がりが教職員組合や保護者に懸念されているとのことでした。その他、ボリビアでの民営化された水道事業の再公社化、アルゼンチンの郵便、鉄道事業の再公営化などの事例が報告されていました。
民営化による効率化も、必要な面もあるのかもしれませんが、そうした市場原理につきない、お金にはかえられないものが、教育や、病気になったときの医療、介護、福祉などの分野にはあるように思われます。また、だからこそ、それらは、これまで公の領域であったわけです。
歴史を振り返ってみると、資本主義の発達で広がった格差を是正して最低限度の生存権をすべてのひとに保証すべきであるという必要性から社会主義的な公共政策が取り入れられてきたわけですが、それはある意味では資本主義国家にとって共産主義の広がりを抑える役目をも果たしていたのかもしれません。共産主義の脅威が薄れたとみえたとたんに、社会保障が切り捨てられていくようでは、歴史がまたあともどりしてしまうのではないでしょうか。自転車が、右にも左にもひどく傾かないでバランスを取る限りは前に進んでいけるように、社会も、前進していくためには、やはり「自由」や「市場原理」のみならず、「平等」や「公の原理」の必要な領域もあることを再確認すべきではないかと考えます。
民営化による効率化も、必要な面もあるのかもしれませんが、そうした市場原理につきない、お金にはかえられないものが、教育や、病気になったときの医療、介護、福祉などの分野にはあるように思われます。また、だからこそ、それらは、これまで公の領域であったわけです。
歴史を振り返ってみると、資本主義の発達で広がった格差を是正して最低限度の生存権をすべてのひとに保証すべきであるという必要性から社会主義的な公共政策が取り入れられてきたわけですが、それはある意味では資本主義国家にとって共産主義の広がりを抑える役目をも果たしていたのかもしれません。共産主義の脅威が薄れたとみえたとたんに、社会保障が切り捨てられていくようでは、歴史がまたあともどりしてしまうのではないでしょうか。自転車が、右にも左にもひどく傾かないでバランスを取る限りは前に進んでいけるように、社会も、前進していくためには、やはり「自由」や「市場原理」のみならず、「平等」や「公の原理」の必要な領域もあることを再確認すべきではないかと考えます。